Intuitions of probabilities shape expectations about the future at 12 months and beyond
Teglas,E., Girotto,V., Gonzalez,M. & Bonatti,L.(2007)
PNAS, 104: 19156-19159.



要約

合理的エージェントは不確かな未来の事象についての予測において、確率を統合するはずである。 しかしながら、ヒトがこのことをできるかどうか、そしてもしできるならば、 この能力がどのように起源するかは議論のある問題である。 ここで、我々は、過去の経験を見本とする必要性がなくても、 12ヶ月児は事象の可能性の判断に基づいて、未来について合理的な予測ができることを示す。 我々はまた、そのような生まれつきの予測は就学前児の反応時間に影響を与えるが、 一方、4歳児以降のみ頻度は運動反応を変えるが、顕在的な判断は変えないということを示す。 我々の結果は、ヒトの決定処理の始まりにおいて、心は事象の出会った頻度や 初歩のヒューリスティックにまとめられない基本的な確率の直観を持っていることを示唆する。