Children prefer certain individuals over perfect duplicates.
(子どもは特定の個体を完全な複製物よりも好む)
Hood, B. M. & Bloom, P. (2008).
Cognition, 106, 455-462.



要約

大人は芸術品や、センチメンタルな物や記念品のようなある特定の個々を、完全な複製物よりも価値をおく。今回我々は、子どもにおけ るこのバイアスの起源を、実物と同一のコピーを作り出すことができるように見える手品のような方法を用いることにより、調査した。実 験1では、子どもはお気に入りのおもちゃよりも、愛着を持つ物体に対して、複製物を受け入れるのを拒否した。実験2では、子どもはエリ ザベス2世の個人的な所有物を、同一のコピーよりも高く評価したが、別の種類の価値のある物体に対してはそのようなバイアスを示さなか った。これらの結果は、個々が持つ知覚的な性質とは独立した個々への愛着を、子どもが発達させていることを示唆する。