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-音響関係-
ホルンベステルの携帯型音響発生器
 (Zimmermann社製)
 原名,旅行用音響発生器.21世紀にも通用しそうなコンパクトなものが,一世紀前に実用化されていた.Hornbostel, E. M. von(1877-1935)はベルリン大学のStump教授の指導を受け,彼の後を受けて同大学の原始音楽アーカイヴの所長となった.音定位が専門で諸感覚強度の一元論を唱えた.かかる背景から携帯型音響発生器の意義が理解できる.機構は弁の出入りで気柱の長さを変化させて各種の純音が発生するようにしたものであろう.
 これは1909年(No.404)Zimmermann社から29円54銭で購入されている.