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-時間測定-
振子型測時計
Bergstroem's Pendulum Chronoscope
(安藤研究所製)
 19世紀末振子の等時性を利用した卓上型の時間測定装置がYale大学のScripture(松本亦太郎の教師)から始まり,SanfordやBergstroemによって発達していった.これらは一般に振子の重量を適当に変換することによって,0.5,1.2秒(full scale)以内の精密時間測定ができる.写真は裏面からみたもので,振子のstart/stopのレバーが見える.振子の回転軸にはそれと同期して長い指針が回り,被験者のoff-keyで即時停止するのでその目盛を読み取る.向こう側の円弧にはon & offの遊尺スイッチ(欠)を任意の位置にはめ込むことができる.並んでいるターミナルはそれらの電気端子である.
 これは国産品であり,類似の物が個国内にも多少残存しているものと思われる.東京大学にScripteureの本物があり,精力的に使われていたが関東大震災で消滅した.