シンポジウム「現代社会と心理臨床」

      企画:伊藤良子

      日時:2003年9月15日(月)14:00〜17:00

      場所:京都国際会館

      講師:話題提供者・事例提供者

        遺伝子診療と心理臨床

                    藤田 潤(京大病院遺伝子診療部)
           駿地眞由美(京都大学大学院教育学研究科)

        医療少年院と心理臨床

                    西口芳伯(京都医療少年院)
           石原 宏(京都大学大学院教育学研究科)

        物忘れ外来と心理臨床

                    武地 一(京大病院老年内科)
           西堀智香子(京都大学大学院教育学研究科)
           久保田美法(京都大学大学院教育学研究科)

         指定討論者:マーク海野(オレゴン大学)・河合隼雄(文化庁)

            司会者:藤原勝紀(京都大学)・伊藤良子(京都大学)

      講演要旨:現代社会は、超高齢世代の増大、高度な技術革新、若年犯罪の質的変化など、人間の歴史がかつて経験したことがない状況に直面している。これらの重要課題に取り組んでいる3つの場、「遺伝子診療」「医療少年院」「物忘れ外来」は、心理臨床が果たす役割も大きい領域であるが、制度的に充分な関わりができていなかった。そこで本シンポジウムでは、これら3つの場における心理臨床実践の新しい取り組みについて事例報告をし、各領域の専門家から最新の状況について話題提供をしていただく。そして、宗教心理学と心理臨床学の観点から指定討論をいただき、これら新たな領域との対話を深めることを試みる。