Duck or rabbit? Reversing ambiguous figures and understanding ambiguous representation.
(アヒルか?ウサギか?あいまい図形の反転とあいまいな表象の理解)
Gopnik, A.,& Rosati, A.
Developmental Science, 2001, 4(2), 175-183.3−5歳のこどものあいまい図形を反転する能力、そしてその能力と多元的な表象を理解する能力との関連について2つの実験を行った。こどもは図形についての2つの違った解釈を教えられるまではその図形を反転することはなかった。2通りの解釈を教えられ、両解釈が可能なものであることが理解できても、3歳児そして4歳児の大半は図形を反転しなかった。対して、5歳児の多くは図形を反転することができた。概して、こどもは標準的な誤信念課題をパスすることができた場合には図形の反転をしていた。けれども、図形の反転とあいまいな知覚的表象の理解を伴う"droodle"課題の間には密接な相関がある。これらの結果は反転の即時的な経験があいまいな表象に関するより抽象的な理解に依存している可能性を示唆する。(村井)