Is this still called a dog? 18-month-olds' generalization of familiar labels to unusual objects.
(これでもまだ「イヌ」? 18ヶ月児における新奇対象物に対する既知ラベルの般化)
Poulin-Dubois,D., & Sissons, M. E.
Infant and Child Development, 2002, 1, 57-67.18ヶ月児を対象に、感覚間選好注視法を用いた2つの実験を行い、既知な対象物ラベルの拡張の柔軟性が調べられた。最初の実験では、完全体ならびに不完全体の対象物を、乳児が、それぞれ同じように、既知なラベルを付与されるべき指示対象として認めるかどうかが調べられた。ラベルが付与されていても、いなくても、完全体・不完全体の対象物に対する乳児の注視時間に差は見られなかった。続く実験で乳児は、不完全体のターゲット対象物と完全体のディストラクター対象物、もしくは完全体のターゲット対象物と不完全体のディストラクター対象物から、あるターゲット語の指示対象を探すように求められた。不完全体の対象物は、その対象物の大部分、もしくはわずかな部分が取り除かれていた。対象物の大部分、もしくはわずかな部分が取り除かれているときでさえ、乳児は不完全体のターゲット対象物を長く注視していた。つまり、これらの結果は、既知な単語の般化において、乳児が強固な「形状バイアス」というものをもたないということを示唆するものである。
(村井)