No.357-2(2005/10/13)
Is everybody always my friend? Perception of approachability in Williams syndrome.
(いつでもだれでも友達なのか?ウィリアムズ症候群における親しみやすさの知覚)
Frigerio E, Burt DM, Gagliardi C, Cioffi G, Martelli S, Perrett DI, Borgatti R
Neuropsychologia, in press.ウィリアムズ症候群(WS)患者は、まるでみんなが自分の友達であるかのように、人なつっこい行動をすることや見知らぬ人に、見境なく近づくという傾向があることがよく知られている。この見知らぬ人へ近づく傾向は、見慣れない顔刺激に対する評定にも現れる。ここで、我々は彼らの、表情のある、見慣れない顔の知覚を調査し、WS患者はいつも顔を非常に親しみやすいと見ているわけではないということを見出した。幸せな表情の顔は、統制群よりWS患者群の方がより親しみやすいと評定した。逆に、ほかのあまり親しみやすくない顔刺激は、統制群よりWS患者群でより親しみにくいと評定した。このように、WS患者は親しみやすさの観点から人を区別しているが、社会的インタラクションに対する強い強迫観念を抑えることが難しいようである。この強い向社会的な強迫観念を人なつっこさと社会的刺激に対する高まった顕著性(社会的刺激引力:social stimulus attraction)の観点から議論する。
発表者:浅田