No.401-2(2006/10/19)
A test of the ability to identify emotion in human standing and sitting postures: The diagnostic analysis of nonverbal accuracy-2 posture test (DANVA2-POS).
(人の直立姿勢と着座姿勢から、感情を読み取る能力テスト:DANVA2-POS)
Pitterman H & Nowicki JRS.(2004)
Genetic, Social, and General Psychology Monographs, 130:146-162.本研究の目的は、Diagnostic Analysis of Nonverbal Accuracy for Postures (DANVA2-POS)、人の直立姿勢と着座姿勢から感情を読み取る個人能力テストを導入することである。本著では、テストに使用される項目の構成と選 択について述べる。直立姿勢と着座姿勢の種類は、理論的にも実証的にも関連のある先行研究から集められた次元項目に基づいて作成された。2人ずつの男性と 女性が表現した直立と着座姿勢が撮影された。実験の標準手続きに従って、高低の異なった強度で表出された幸福と悲しみ、怒りと恐れを表す32枚の直立と着 座姿勢が選出された。3つの仮説によって、妥当性のある証拠となる構成概念が導かれた。243人の参加者のデータから仮説が支持され、DANVA2- POSの正答得点は、年齢に伴って増加しながらも、長期にわたって個体内で一貫した信頼性があり、自己報告された孤独感や否定的評価に対する恐怖感、自制心と関係があることが示された。本著では、さらに6つの研究からの妥当性のある証拠となる構成概念を報告する。今後のDANVA2-POSの応用について、検討する。
発表者:橋本