No.408-2(2006/12/14)

Core knowledge of geometry in an Amazonian indigene group.

(アマゾニア原住民の幾何学に関するコア知識)

Dehaene S, Izard V, Pica P & Spelke E.(2006)
Science, 311,381-384.

幾何学は、言語や学校教育にかかわらず、核となる直観(a core set of intuition)としてすべてのヒトに備わっているのであろうか。私たちは2つの非言語課題を用い、アマゾニア原住民であるMundurukuの幾何学に関する基本的な概念を調査した。Mundurukuの子どもと大人は、単純な図形群の中から異種図形を探索する際、点や線、平行や直角といった基礎的な幾何学の概念を自発的に利用し、また隠された物体を探し出す際に、幾何学的な地図上の距離、角度、方向を用いた。私たちの結果は、学校教育や、記号や地図を利用した経験、幾何学用語の豊かな言語がない状況で、幾何学的な直観が存するという証拠を提供する。

発表者:梨原