No.410-1(2007/1/11)
Action planning in young children's tool use.
(幼児の道具使用における行為のプランニング)
Cox RFA & Smitsman AW.(2006)
Developmental Science .道具使用は少なくとも2つの行為場面の組み合わせからなっており、複数の段階を経る問題解決を含んでいる。従って、道具使用は目標志向的行動におけるプランニングの発達を検討するうえでの興味深い手段である。本研究では、ターゲット物体を特定の目標の位置へ移動させるために道具をつかみとって使う行動における、2歳児および3歳児の手の使用について検討した。幼児は、最初様々な向きに置かれている、まっすぐな棒 (stick)(実験1; 総計N=41)またはかぎ型の棒 (cane)(実験2; 総計N=32)を使わねばならなかった。目標についての情報と道具についての情報との組み合わせが、課題の別々の段階においてどちらの手を使うかの選択にどのように影響するかについて、年齢による違いが見られた。行為のプランニングについての考え方が、どの行為をおこなうかの動的な行為選択過程として展開される。この過程は、幼児の行為システムにおける内的な要素(たとえば、運動の好みや器用さ)を、外的な(たとえば、感覚的な)情報源と統合させるものである。
発表者:宮田