No.414-1(2007/2/8)

The neglect of musicians: Line bisection reveals an opposite bias.

（音楽家による無視：線分二等分課題が示す逆方向バイアス）

Patston LLM, Corballis MC, Hogg SL & Tippett LJ.(2006)
Psychological Science ,17,1029-1031.

本研究では、音楽家と一般人で線分二等分課題の成績を比較した。最近の研究では、音楽経験が視空間能力を高めうることを示している（e.g., Brochard, Dufour, & Despres, 2004）。このことは、音楽的訓練の効果が視空間領域にも般化するという興味深い可能性をもたらす（Schellenberg, 2001）。線分二等分課題を使って、正確性と擬似的な無視（pseudoneglect）の範囲を比較することが我々の目的であった。音楽家は一般人より視空間課題においても正確であるため、真の中点により近い位置で線分を二等分するであろうと予測した。一般人は中点よりも左方向にずれを示し、その程度は右方向にずれを示した音楽家のものよりも大きかった。（PsycINFO Database Recordより）

発表者：中村