No.414-2(2007/2/8)
The cocktail party effect in infants revisited: Listening to one’s name in noise.
(乳児のカクテルパーティ効果 再訪:ノイズ中の自分の名前を聞く)
Newman RS (2007).
Developmental Psychology ,41(2),352−362.本研究は、乳児が異なる人々による話し声を分離し、ノイズの中の親しい単語(乳児自身の名前)を認識する能力を調べた。4つの実験で、乳児は、提示される声雑音の背景のなかで、自分の名前または新規な名前の反復されるのを聞いた。5ヶ月児は、ターゲット音声である自分の名前の方向を、ターゲットが背景より10dB大きいときには長く見たが、5dBではそうではなかった。9ヶ月児も同様に、5dBのシグナル・ノイズ比では自分の名前を同定することに成功しなかったが、13ヶ月児は成功した。つまり、5ヶ月でも、乳児には、競合する妨害音声の音脈から興味を惹く声へ選択的に注意する、何らかのキャパシティがある。しかし、この能力はかなり限られており、乳児が1歳近くなってさらに発達する。
発表者:嶋田