No.491-1(2008/10/16)
Synesthesia and numebr cognition in children
(幼児における共感覚と数の認知)
Green JAK & Goswami U (2008)
Cognition, 106: 463-473書記素-色の共感覚(grapheme-color synesthesia) は、無彩色の数字が特定の色 (フォティズム;photisms) の体験を引き起こすものであるが、一貫していて不随意であり、数の概念と結びついていることが大人では示されている。しかしながら、子供においてこれと同じことを調べた研究はなされていない。われわれは、7歳から15歳までの子供において書記素-色の共感覚を体系的に調べた研究を提示する。今回われわれは、これらの子供が数についての課題において、彼らが持っているフォティズムと一致しない色で数字が呈示されたときに、不随意的な困難を経験することを示す(ただし、音素-色の共感覚 [phoneme-color synesthesia] を持つ幼児では、それは示されなかった)。したがって、子供における共感覚は数認知のある側面に重要な帰結をもたらすものである可能性がある。
発表者:宮田