The cyclic organization of attention
during habituation is related to infants' information processing.
(馴化過程での注意の周期構成は、乳児の情報処理と相関する)
Feldman, R. & Mayes, L. C.
Infant Behavior & Development, 1999, 22(1), 37-49.
本研究は、注意の規則性パタンの一つ−情報処理過程での注意の周期構成−と、乳児の処理の速さ・再認記憶との関係を調べた。3ヶ月児と6ヶ月児各20人について、乳児を統制できる馴化手続きを用いて評価した。注意状態はフレーム毎にコーディングし、時間的連続として分析した。処理の速さは、馴化の基準値に達するまでの注視時間の累積によって測定し、記憶については馴化に続く新奇刺激に対する反応を指標とした。注意が注意状態と非注意状態との周期的なゆれという規則を持つ乳児で、注視時間は短く、新奇性に対する反応が高かった。変動パタン中の過渡的状態の相対的割合と周期のピーク数とが処理の速さを予測したが、記憶の測度にはならなかった。周期性と処理の速さとの相関は、3ヶ月児より6ヶ月児で低くなった。循環的パタンによる注意の規則性は、知覚発達の初期には情報処理効率と相関していると考えられる。
(石田)