No.967-1(2019/1/17)

Thinking of me: Self focus reduces sharing and helping in seven-to eight-year-olds.

(自分について考える:自己に焦点を当てることで、7・8歳児における分配行動や援助行動を減少させる)


Weltzien S, Marsh LE & Hood B. (2018).
PLoS ONE, 13(1): e0189752.

 7-8歳までに、多くの子どもは時間や努力や資源をあきらめて他者に利益を与えることを目的とする向社会的な規範に従うようになる。2つの研究によって、7-8歳児までの分配行動や援助行動が、半構造化インタビューを通して子どもたちの注意を自分自身あるいは友達にプライミングすることで影響を受けるかどうかを調査した。結果は自己へのプライミングが、友達へのプライミングや統制条件と比較して分配行動・援助行動を減少させることを明らかにした。これらの結果はこの年齢での向社会行動は、単純なプライミングによってより利己的に簡単に変化しうるような脆弱なものであることを示していると考えられる。   発表者:溝端