God's beliefs versus mother's: The development of nonhuman agent concepts
Barrett J.L., Richert R.A., & Driesenga A. (2001)

Child Development, 72, 50- 65.

要約

子どもがいかに人間以外の行為者の行動を理解するかはほとんど検討されていない。研究者達はしばしば、子どもが誤信念のようや人間の特性を過剰に般化させ、人間以外の行為者に帰属させると仮定している。本研究では、この仮定を検証するために3つの実験を行った。この実験に参加したのは、キリスト教徒で、ニューヨークに住む24名 (2:11-6:11歳・実験1)、ミシガンに住む52名(3:5-6:11歳・実験2)、ミシガンに住む45名(3:4-8:5歳・実験3)の子どもであった。最初の2つの実験では、子どもは人間と、動物や神などの様々な人間以外の行為者について尋ねられる誤信念課題に参加した。実験3は人間以外の行為者についても尋ねられる修正版の視点取得課題であった。本研究の結果は、子どもは人間の行為者の概念を一貫して使うわけではなく、神や特別の動物などの人間以外の行為者に対して異なった行為者の概念を使用することを示唆した。子どもは、擬人化する運命にあるわけではないが、しばしばする。