Teleological reasoning in infancy: the naive theory of rational action.
Gergely G. & Csibra, G. (2003).
TRENDS in Cognitive Science, 7, 287-292

要約

収束しつつある証拠(これまで集められた証拠)は、1歳児が他者の目標指向的行為について解釈したり推論したりすることを示している。われわれは、この ような初期の能力が、他者に心的状態(mental  state)を帰属する能力とどのように関係するかに関する別の理論を対比して紹介する。われわれは、1歳児がノンメンタリスティック(心性を必要とし ない)な解釈システム、すなわち、合理的な行為、それは最も効果的に利用できる方法により目標―状態を実現するために機能する行為であると仮定している が、それを通じて、実際の適切な局面(行為、目標―状態、および状況により生ずる制限)を関係づけることによって、行為を表象する‘teleological stance(目的論的志向性)というものを適用しているということ提唱する。この初期の推論原理は、mentalistic  stance(心的志向性)の合理的な原理――後に発達する他者の心的状態に関する推論をガイドする表象システムと同一であることを論じる。