The development of gaze following and its relation to language
Brooks, R., & Meltzoff. A.N. (2005).
Developmental science, 8, 535-543.


要約

我々は、9・10・11ヶ月の赤ちゃんで実験することで視線追従の個体発生を検討した。乳児(N=96)は、大人が目標物の方に目を開けてまたは閉じて頭を向ける様子を見た。10・11ヶ月児は目を開けている条件の方が閉じている条件より有意に大人の頭の動きに追従したが、9ヶ月児では反応は異ならなかった。9ヶ月児は他者を「体を向ける者(body orienters)」として見ている可能性があるが、年長の乳児は他者が外的世界に「視覚的につながっている」かどうかを確認し始め、それゆえ、新しいやり方で大人のまなざしを理解し始めている。結果はまた、10・11ヶ月での視線追従行動と、のちの18ヶ月での言語得点に強い正の相関を示した。社会的認知に関する示唆を9?11ヶ月の間の視線追従の発達的変化の観点から議論する。