Of bears and men:
Infants’ knowledge of conventional and metaphorical gender stereotypes
Eichstedt, J.A., Serbin, L.A., Poulin-Dubois, D. & Sen, M.G. (2002)
Infant Behavior & Development, 25, 296-310

要約

乳児の慣習的および比喩的な性別の固定観念の知識について「期待違反」課題を用いて調べた。18ヶ月と24ヶ月児を対象に、「これがわたしの好きなものです。わたしを見てくれますか？」という中性的なセリフとともに、等質の男性的および女性的なものの写真（例：ハンマー、クマ／ドレス、ネコ）を2つのパソコンの画面上に提示した。写真の提示後すぐに、２人の大人の顔（一人は男性、もう一人は女性）が提示された。半分のものは慣習的に性別に関係しているもの、もう半分は比喩的に性別に関係しているものであった。その結果、慣習的および比喩的な男性性という性別の知識は、１歳半ぐらいに獲得されることが分かった。乳児は、消防士の帽子、ハンマー、モミの木、およびクマを男性と結びつけていた。これらの結果から、比喩的な性別の固定観念は、幼児期に続く子どもの性別スキーマの急速な拡大に重要な役割を果たしていることが示唆された。