Preschoolers' behavioral reenactment of "failed attempts"
: The roles of intention-reading, emulation and mimicry
Huang, C.T., Heyes, C. & Charman, T.(in press)
Cognitive Development


要約

就学前児の物体に対する行動の再現(reenactment)に含まれる社会的認知スキルの性質を明らかにするために、我々は31ヵ月児と41ヵ月児の意図的な行為(失敗した試みfailed attempt, Meltzoff, A.N. (1995). Understanding the intentions of others: Reenactment of intended acts by 18-month-old children. Developmental Psychology, 31, 838-850)の再現を検討した。子どもの初発行動を測定したところ、標的行為の成績は、新奇のEmulation learning条件とFailed attempt条件では類似していた。Emulation Learning条件では、子どもは成人の物体操作を見ておらず、彼らの反応は物体の重要なアフォーダンスを特定する最終状態に依拠したようであった。31ヵ月児・41ヵ月児ともに、Adult manipulation条件で観察した統制行動も複製(copy)した。しかしながら、41ヵ月児は、Failed attempt条件で、失敗した試み行動を再生(reproduce)したが、31ヵ月児はしなかった。これらの結果は、23歳児は成人の行動が他の物体アフォーダンスを誘発しない場合にはその行動を真似る (mimic)が、3歳になって初めて子どもはこれらの行動が同時にそのようなアフォーダンスを誘発する際にも成人の行動を真似ることを示唆している。物体に対する行動の再現は、多くの社会認知プロセスを含み、意図を読むことか、emulationか、それともmimicyで行われているかを特定するためには、実験デザインに特別な配慮が必要とされる。