Top-Down Attentional Modulation in Autistic Spectrum Disorders Is Stimulus-Specific
Greenaway, R., & Plaisted, K. (2005)
Psychological Science, 16, 987-994

要約

本研究は、自閉症すペクトラム(ASDs)群と定型発達(TD)の比較群の子どもにおける、トップダウンとボトムアップの注意の捕捉を検討した。使用したのは、空間手がかり課題(実験1)と課題無関連なディストラクタを用いた一連の視覚探索課題(実験2)であった。色とシングルトン出現という2つのディストラクタの効果を検討した。TD群は色にもシングルトンにも類似したトップダウン調節を示した。ASD群は色刺激に対しては典型的なトップダウン調節を示したが、出現刺激の調節は障害されていた。結果は、ASD群が動く刺激に優先的に障害されている可能性を示す。これは、ASDの社会的処理障害に対して示唆を与える。