大森 雅基(M1)
タイトル 研究計画の相談
要旨
他者に利益を与えるための自発的な行動は、向社会的行動と言われ、共感との関係性が長らく検討されてきた。近年の研究では、援助行動や慰め行動、共有行動といった向社会的行動には異なる動機的・発達的背景が存在することが示唆されている。したがって、向社会的行動に共感が与える影響は、各行動別に調査する必要がある。発表者は、24か月児を対象に援助行動と認知的共感の関係を検証し、自己鏡像認知課題の通過が援助行動の発現に係る可能性を示唆する結果を得た。この結果の妥当性と理論的な解釈、および今後の研究計画について議論したい。 |