Minimization of modal contours: an
essential cross-species strategy in disambiguating relative depth.
(モーダルな輪郭の最小化:相対的奥行き差確定における種間で基本的な戦略)
Forkman, B. & Vallortigara, G.
Animal Cognition, 2000, 2, 181-185.
2つの同色のパターン(ダイヤモンド型とハシゴ型)がコンピュータのタッチスクリーン上に呈示された。ニワトリは、絵画的な奥行き情報を与える格子の上で高い方の位置にある、すなわち、ヒトにとってより向こうにあるように思われるパターンをつつくことによって強化された。10試行毎に、2つのパターンが一部分重なる、強化の与えられないプローブ試行を挿入した。ほかの手かがりが無い状況で、奥行き差の知覚は、付け加わった隠蔽輪郭を最小にするような原則で生じる。ヒトでは、ダイヤモンド型はたいていハシゴ型の手前に知覚されるが、それは、ハシゴ型の上でダイヤモンド型が閉じられた境界を形成するために、より短い輪郭を付け加えるだけで済むからである。ニワトリは、プローブ試行の間、ハシゴ型のほうをより多くつついた。その結果、同色のパターン間の隠蔽関係の不確定性を解くという問題に関し、鳥類と哺乳類の視覚システムは類似の原則にのっとって作動することが、示唆された。