The role of item- and category-specific information in the discrimination of people versus nonpeople images by pigeons.
(ハトのヒト/非ヒト画像弁別における事例特徴情報とカテゴリ特徴情報の役割)
Aust, U., & Huber, L.
Animal Learning & Behavior, 2001, 107-119.Herrnstein & Loveland (1964) はヒトの有無に基づいてハトが写真を弁別する訓練に成功したが、本研究でも、go/no-go手続きを用いてその事実を再確認するとともに、事例特徴情報とカテゴリ特徴情報の果たす役割について再評価した。実験1では、ハトは容易に弁別を学習し、新奇刺激にも般化した。ごちゃまぜにした画像を用いた実験2では、ハトが配置や全体的特徴ではなく、小さな局所的特徴に基づいた弁別をしていることがわかった。また、実験1、2の白黒画像への反応から色情報が弁別と新奇刺激の般化に重要であることが示された。実験3では、背景刺激を入れ替えた新奇画像を作成した。その結果、事例特徴情報とカテゴリ特徴情報のどちらもが弁別を制御しているが、ヒト有り画像で強化を受けた場合に特にカテゴリ特徴情報を強く用いていることが明らかになった。
(石川)