Dynamic object perception by pigeons: discrimination of action in video presentations.
( ハトによる動的物体の知覚:ビデオ呈示における動きの弁別)
Cook, R. G., Shaw, R.,& Blaisdell, A. P.
Animal Cognition, 2001, 4, 137-146.ハトを被験体とし、コンピュータで作ったビデオ刺激を使って相対的な運動の弁別を調べる2つの実験を行った。go/no-go手続きを使い、ハトは、カメラの遠近が物体に近づいて「回り込む」か「通り抜ける」かのビデオ画像を使ってテストされた。実験1では、ハトはこの弁別を学習し、それを新奇の物体からなるビデオ画像へと般化させた。実験2では、ビデオ画像のフレーム順がビデオ画像の弁別には重要であることがわかった。われわれは、ハトは、物体とカメラの相対的な動きとの3次元的な表象を知覚し、これを動きの弁別のための重要な基盤として使っていると仮定した。これはハトが、ビデオ画像において表現された異なる種類の動きから、一般的な自然カテゴリを形成することができるかもしれないことを提案する。
(黒島)