Preference for novel flavors in adult golden hamsters (Mesocricetus auratus).
(成体ゴールデンハムスターにおける新奇な味への偏好)
DiBattista, D.
Journal of Comparative Psychology, 2002, 116(1), 63-72.一般に、動物は未知の風味よりも、既知の風味のする食物を好むが、成体のゴールデンハムスターは逆であることが分かった。ある風味をつけた食物に長時間さらされたのち、ハムスターはその既知の風味のする食物か、新奇な風味のついた同じ食物かを選択することを許された。ハムスターは一貫して、新奇な風味のする食物をより多く摂取した。またこの偏好は長時間持続し、消去されなかった。 さらに、この新奇効果は強力で、雌雄どちらでも色々な実験状況下で見られた。対照的に、同条件でテストされたラットでは、一貫して既知な味の食物が好まれた。ハムスターにおけるこの新奇効果の起源は今後明らかにされるべきである。
(岩田)