Infants' ability to connect gaze and emotional expression to intentional action.
(視線と表情を意図的な行為に結びつける幼児の能力)
Phillips, A. T., Wellman, H. M., and Spelke E. S.
Cognition, 2002, 85, 53-78.幼児は、行為者の感情や認知についての情報を彼らの行為と結びつけるのか、また、いつから結びつけるようになるのかを4つの研究で調べた。おそらくこれは、幼児が他者の意図的な行動を認識するようになることについて、決定的な方法になるかもしれない。研究1では、演技者の視線と表情によってどちらの物体を握るかを決定するための手がかりが与えられる状況において、演技者は2つの物体のうちひとつを握った。とくに、演技者はひとつの物体に対して、もう一方ではなく、それを最初に見て積極的な振る舞いをした。8ヶ月児ではできなかったが、12ヶ月児では、演技者の視覚的に積極的な感情を理解した。研究2、3と4は、12ヶ月児と14ヶ月児で、いくつかの対照的な条件と統制条件を増やし、研究1からの主要な発見を追試した。これらの研究は、行為を予測するために大人の視線方向と表情に関する情報を使う能力は両方存在し、1歳の終わりに発達するという証拠を示した。
(黒島)