Detecting metamemory in nonverbal
subjects: a test with pigeons.
(言語を持たない被験体のメタ記憶を検出する:ハトを用いたテスト)
Inman, A, & Shettleworth, S. J.(University of Toronto)
Journal of Experimental Psychology: AnimalBehavior Processes , 1999, 25(3), 389-395.
言語を用いないでメタ記憶を調べる新しい方法を報告する。3選択肢の遅延見本あわせ課題で、ハトはときおり、正しい見本あわせが6個のペレットで強化される記憶のテストと3個のペレットで強化される安全キーつつきとの選択を与えられた。ハトの安全キーへの選択は、保持時間が長くなるにつれて多くなった。のみならず、安全キーとの選択が与えられた試行の正答率は強制的に記憶がテストされるときよりも高く、あたかもハトが各試行の記憶の強さをモニターしているかのような結果が得られた。しかし見本と幻惑刺激が出される前に記憶テストか安全キーかの選択をさせると、データは別解釈の方によく一致するものになった。こういった実験デザインは、より一般的に、言語を持たない種でメタ認知過程を調べるために用いることができ、従来報告されてきたデザインに比べていくつかの利点を持っている。
(藤田)