The McCollough effect in pigeons:
tests of persisitence and spatial-freuency specificity.
(ハトのおけるマッカロー効果:持続性と空間周波数特異性の検討)
Lea, S.E.G, Earle, D.C., and Ryan, C.M.E.
Behavioural Processes, 1999, 47, 31-43.
8羽のハトが飽和あるいは非飽和の一様な赤と緑の刺激,および黒と有色の縦横の縞刺激の条件性弁別の訓練を受けた.ハトは飽和の程度,縞の有無に拘わらず色に基づく弁別を高いレベルの正確さを持って行うように学習できた.次にハトは色と縞の方向とが相関した刺激に何度もさらされた.その後,白黒の縦横の縞刺激を用いてマッカローの方向特異的色残効効果のテストを受けた.6羽のハトがマッカロー効果の存在を確信させる結果を見せ,すべての被験体において有意な効果がみられた.これらの結果は本質的に異なった方法を用いたRoberts(1984)の結果を支持するものである.マッカロー効果を示した6羽のハトは24時間および96時間後に効果の持続性をテストされた.4羽のハトは少なくとも誘導手続きから24時間後にも効果を示した.これらのうち3羽はさらに空間周波数選択性のテストを受けた.結果はハトにおけるマッカロー効果は幅が0.36log unitsという狭い周波数特性を持つことが示唆された.