Infants' reliance on shape to generalize novel labels to
animate and inanimate objects.
(animate とinanimateの対象物に新奇語を般化する際、乳児は形を手がかりにする)
S. A. Graham & D. Poulin-Dubois.
Journal of Child Language, 1999, 26, 295-320.
乳児がanimateあるいはinanimateな対象物に対して新奇語(ラベル)を般化する際に、その対象物のカタチと色のどちらに依存して般化の対象を決めているかについて調べるために2つの実験を行った.選好注視法(Experiment 1)とそれに似た手続き(Experiment 2)を用いて、トータルで37人の乳児(1;4-1;10)に、新奇な車と新奇な動物に対してラベルを付与させる実験を行った.2つの実験の結果、乳児は、語を般化させる対象を、その語がもともと付与されている対象物とカタチが類似しているものに限定していることが分かった.また、対象物がanimateかinanimateかに関わらず、この限定は適用される.子どもは、これまで知られていたよりも早期から語の般化の手がかりとしてカタチへ強く依存していることが分かった.また、このカタチへの依存と産出語彙数との間に相関は見られなかった.月齢や産出語彙数の増加との相関から語学習の機能としての語の般化を考え、特にカタチあるいは色への依存の強さに関して検討したところ、 乳児期後半期において発達変化がおこるという示唆は得られなかった。