Infants' use of object parts in early categorization.
(早期のカテゴリ化において幼児は対象の部分が持つ情報を利用する)
Rakison, D. H. & Butterworth, G. E.
Developmental Psychology, 1998, 34, 49-62.
1歳〜2歳齢の幼児が、対象の部分に注意を向けることでスーパーオーディネートライクな(上位的な)カテゴリを形成することができるかどうかを確かめるため、対象操作課題による2つの実験を行った。実験1においては、14・18・22ヶ月齢の幼児が動物・家具・昆虫・乗り物の刺激を用いてテストされた。14ヶ月と18ヶ月の幼児は異なる部分(足と車輪)を持つカテゴリには分類学的に対応することができたが、同じ部分(足と足)を持つカテゴリにはそのように対応することはできなかった。実験2では、幼児は足や車輪をそれぞれ取り除いたり、付け加えたりすることによって生成された新奇の動物と乗り物刺激を用いてテストされた。異なる部分を持たない場合には、3年齢群すべてがスーパーオーディネートカテゴリを形成することができなかった。年齢が低い方の2グループはカテゴリ化を行うために、カテゴリ成員(動物か乗り物か)よりもむしろ、対象の部分(足か車輪か)を選択していた。この結果は、幼児がオン・ラインによってダイナミックなカテゴリを形成するために必要とされる、カテゴリ化における知覚的な基礎が、入力刺激の特徴に基づいていることを示唆している。