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Separate Categories: Developmental Change in Infant Categorization.
(異なるカテゴリへの対象の振り分け: 幼児のカテゴリ化における発達的変化)
by Barbara A. Younger and Dru D. Fearing.
Child Development, 1999, 70(2), 291-303.
対象の異なるカテゴリへの振り分けにおける、幼児の傾向の発達的変化を3つの実験が報告している。実験1では、既知―新奇選好手続きが用いられた。54人の4-,7-,10ヶ月児が2種のベーシックレベルの動物カテゴリ(ネコ・ウマ)の成員に慣化され、続いて既知カテゴリの新奇な成員と3つめのカテゴリ(イヌ)の成員によってテストされた。実験2では、順化―脱順化手続きが用いられた。48人の7-,10ヶ月児が男女の顔刺激に順化された後、性別の典型性が高い新奇顔刺激と性別が曖昧な新奇顔刺激とでテストされた。両実験において、年齢の低い幼児が慣化の段階で提示された対象を含むような単一のカテゴリしか形成しなかったのに対して、10ヶ月児は異なる複数のカテゴリを形成している可能性が示唆された。実験3の結果は、実験2での10ヶ月児の結果に対する1つの説明として考えられる生得的な刺激への選好の可能性を取り除くものである。
(村井)