Memory retrieval by 18-30-month-olds:
Age-related changes in representational flexibility.
(18-30ヶ月児 における記憶の回復:表象的な柔軟性の年齢に関連した変化)
by Herbert, J. & Hayne, H.
2000, Developmental Psychology, 36, 473-484.
18から30ヶ月児の記憶検索:表象の柔軟性における加齢に伴う変化遅延模倣課題を用いて18−30ヶ月児における記憶検索の変化について調べた。実験では、大人の実験者が2種類の刺激セットを用いて、2セットの動作を被験児の前で実演した。実験1Aと1Bでは、実演をみた被験児が直後か24時間の遅延時間をおいてテストされた。被験児には2種類の刺激セットが渡され、ターゲット動作の模倣が生起するかについて評定されたが、1種類は実演の時と同じセット、もう1種類は実演の時とは異なるセットであった。異なる刺激セットの時のターゲット動作の再生は、遅延後の場合、加齢とともに増加した。実験2では、実験1A・1Bと同じ手続きで、実演とテストの際に、無意味な言語ラベルを付随させた。言語ラベルは異なる刺激セットでテストした時の24ヶ月児の成績を向上させたが、18ヶ月児には効果がなかった。記憶発達の特徴として、ある特定の記憶の検索のための効果的手がかりの利用は加齢に伴って増加するようである。
(小杉)