Dynamic information
and analogue representation
(子どもにおける表象的慣性:ダイナミックな情報とアナログ的表象)
by Hubbard, T. L., and Matzenbacher, D. L.
Perceptual and Motor Skills, 1999, 88, 910-916.
大人の表象的慣性をもたらすために従来使われた視覚的記憶課題を子どもの2群と大人の統制群に遂行してもらった。この課題では、コンピューターのモニター上でターゲットが水平方向あるいは垂直方向に動き、突然消えた。ターゲットが消えた後、観察者にターゲットが消えた位置を答えさせた。結果、子どもも大人も表象的慣性を示した。つまり、ターゲットが実際に消えた位置よりも少し前に進んだ位置を答えた。また表象的慣性の度合いは大人群よりも若い方の子ども群の方が大きかった。ダイナミクスへの感受性とアナログ的表象への依存について、これらの結果が意味するところを考察した。
(冬木)