No.163-2(2001/6/7)

A global-to-basic trend in early categorization: Evidence from a dual-category habituation task.

(初期カテゴリ化におけるグローバルからベーシックへの流れ:二元的なカテゴリ馴化課題から)

Younger, B. A., & Fearing, D. D.
Infancy, 2000, 1(1), 47-58 

 生後4ヶ月から10ヶ月までの被験児が2つのベーシックレベルの対象に馴化される、一連の3つの実験がレヴューされている。カテゴリの間の特異性の程度は変えられている。被験児が単一のカテゴリ表象(グローバルレベル)を形成するか、2つのベーシックレベルの表象を形成するかどうかを知るために選好テストが用いられた。3つの実験を通して、10ヶ月児は多元的なベーシックレベルカテゴリを形成していたが、その反面、低年齢の被験児は広範で、より包括的な表象を形成していた。多元的なカテゴリを形成する傾向というのは、ある程度、対象の特異性に影響されている。10ヶ月児が全ての対比において別々のカテゴリを形成していたのに対して、7ヶ月児は2つの馴化カテゴリがそれぞれ異なるグローバルレベルから選ばれたときにだけそのような結果を示した。早期のカテゴリ化における、グローバルからベーシックレベルへの移行に関する知覚的な説明が必要とされる。早期カテゴリ化におけるタスク依存性についてもまた論じられている。

(村井)