No.169-1(2001/7/26)

The use of relative and absolute bearings by Clark's nutcrackers, Nucifraga columbiana.

(ホシガラス(Nucifraga columbiana)による相対的方角と絶対的方角の使用)

Jones, J. E., & Kamil, A. C.
Animal Learning & Behavior, 2001, 29(2), 120-132.

2つのランドマークからの角度が一定の特定の場所に埋められた種子を見つける訓練 をホシガラスの2群におこなった。ランドマーク間の距離とそれらの部屋内の位置は 毎試行変えられた。第1群では、壁に対して常時同じ方角にランドマークを置いた。この場合、鳥は相対的方角と絶対的方角の両方の手がかりを使うことができる。第2群では、毎試行ランドマークの場所が変えられ、種子を見つけるのに相対的な方角だけしか使えなかった。両群とも、課題を学習し、ランドマーク間の距離を訓練時の距離内・距離外に変えても学習が転移した。これらの実験結果は、ホシガラスが、絶対的な方角の使用がより効率よい探索につながるときでも、相対的な方角だけに依存した幾何学的関係を学習できることを示す。

        (藤田)