Summation and numerousness judgement of sequentially presented sets of items by chimpanzees (Pan troglodytes).
(チンパンジーにおける継時的に提示されたアイテムセットの加算および多数性の判断)
Beran, M. J.
Journal of Comparative Psychology, 2001,115(2), 181-191.2種類の量M&Msが継時的に提示され、そのトータルの量はみることはできないという状況において、 2頭のチンパンジーを用いて加算および多数性の判断が調べられた。各M&Msは、2つのカップに入れられる直前にだけ見る事ができた。実験1では、1から9個のM&Msのセットが提示された。実験2では、各カップの中の量が2つの小さいセットとして提示された(e.g. 2+2 vs 4+1)。実験3では、それが3つの小さいセットとして提示された(2+2+3 vs 3+4+1)。実験4では、チンパンジーの選択の前に1セットのM&Msが取り除かれた。実験1と2において、チンパンジーはチャンスレベルより有意に多い量のほうを選択した。実験3と4では、1個体のチンパンジーがチャンスレベルより有意な成績を示した。チンパンジーは量を心的に表象し、見えない、継時的に提示されたアイテムのセット を結合し比較できることが示された。
(岩田)