No.182-1(2001/11/22)

Concept formation based on the relations among values of multi-component figures.

( 複数成分図形の価値間の関係に基づいた概念形成)

Perez-Gonzalez, L. A.
Behavioural Processes, 2001, 56(1), 1-14.

大学生の複数成分図形を用いたクラス形成をテストするために複雑な弁別手続きが用いられた。第1に、赤で-45度の傾きの四角形(A1B2)に対しては赤で+45度の四角形(A1B1)の選択が、緑で+45度の四角形(A2B1)に対しては緑で-45度の傾きの四角形(A2B2)の選択が強化された。第2に、+45度で鋭角の白い六角形(B1C2)に対しては+45度で鈍角の白い六角形(B1C2)の選択が、-45度で鈍角の白い六角形(B2C1)に対しては-45度で鋭角の白い六角形(B2C2)の選択が強化された。次のA1B1とA2B1、A2B2とA1B2、B1とC1とB1とC2、B2C1とB2C1の図形を用いたテストでは訓練と同じ図形を選択することが示された。A1C1とA1C2、もしくはA2C1とA2C2の新しい複合図形を用いたテストは一貫したA1C1かA2C2の選択を示した。 A1C1とA2C1かA2C2とA1とC2を用いた最終テストでは同じ図形A1C1とA2C2の一貫した選択が示された。選択図形と非選択図形の図形共に同じ価値を複合されたもののため、選択図形と非選択図形のクラス化は、選択図形の特定の特徴や特徴の特定の集合の組み合わせに基づいて行うことは出来ない。そうではなく、参加者は同じ集合(A1、B1、C1、かA2、B2、C2)からの二つの価値を持つ図形を選択した。こうして、これらの結果は図形の価値間の関係に基づいたカテゴリーかを示した。それゆえ、これらの結果は概念形成の研究において重要な意味を持つ。

(高橋)