Representational momentum and Michotte's (1946/1963) "launching effect" paradigm.
( 表象的慣性とミショット(1946/1963)の「launching effect」パラダイム)
Hubbard, T. L., Blessum, J. A., & Ruppel, S. E.
Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition, 2001, 27(1), 294-301.A. Michotte(1946/1963)のlaunching effectによると、動いているランチャーが静止しているターゲットに衝突するとランチャーは止まりターゲットが動き出す。今回の実験では、launching effect displayの修正版を被験者に見てもらいターゲットの位置に対する記憶のずれを測定した。launching effect displayにおけるターゲットの前方へのずれは、ターゲットが単独で呈示されたときやターゲットが等速のはやい速度およびおそい速度で動いたときあるいはターゲットが減速したとき(a)、ランチャーの直前の運動に対して直交方向にターゲットが動いたとき(b)に、その度合いに比例して減少した。動きの減速やlandmark attraction effectについて、ありうる説明は排除された。ずれのパターンは素朴運動量理論や、ランチャーからの慣性がターゲットに伝えられその後消えると被験者が信じているという仮説と一致した。(冬木)