No.191-1(2002/1/31)

Two-year-old children's sensitivity to the referential (in)efficacy of their own pointing gestures.

( 2歳児による自らの指差しジェスチュアに参照的効力があること(あるいは無いこと)の理解)

O'neill, D. K.,& Topolovec, J. C.
Journal of Child Language, 2001, 28, 1-28.

3つの実験において、2歳児を対象にし、親に対して手の届かない2事物のうちどちらにステッカー入っているかを伝達させた。試行ごとに対象物は異なる配置で置かれ、子どもが指差しジェスチュアにより1つの対象物を特定可能/不可能なようになっていた。実験1で用いられたのは2つの箱で、前面の乗り物の絵の違いで識別可能であった。子どもたち(n = 16; 平均年齢2;8)は、指差しのみでは箱を明瞭に特定できない試行において、それが可能な試行よりも、有意に多く箱の絵を名指した。実験2と3ではステッカーを様々な動物の人形に隠した。2歳後半の子ども(n = 16, 平均年齢2;9)は、自分の指差しジェスチュアが参照的効力がある(あるいはない)ことを認識し、それに応じて自らのコミュニケーションを適応させる能力を示したが、2歳前半(n = 16, 平均年齢2;4)ではその能力は見られなかった。

(石田)