No.201-1(2002/4/26)

Three-month-old infants learn arbitrary auditory- visual pairings between voices and faces.

(3ヶ月児は音声と顔の間に、恣意的な聴覚―視覚関係を学習する)

Brookes, H., Slater, A., Quinn, P. C., Lewkowicz, D. J., Hayes, R., & Brown, E.
Infant and Child Development, 2001, 10, 75-82.

VCRモニターに交互に2つの刺激を提示することで、3ヶ月児が音声と顔の間に、恣意的な聴覚―視覚関係を学習することができるかを調べた。それぞれの刺激は音声―顔の組み合わせたもので、音声・顔ともに同性のものを組み合わせたもの、或いは異性の音声と顔を組み合わせたもの、であった。慣化後のテスト試行では、それぞれの子供に既知と未知の音声―顔の組み合わせを呈示した。新奇な組み合わせにおいては、音声・顔ともに経験したことのあるものが呈示されたが、その組み合わせ方が慣化試行中とは異なっていた。それらのテスト試行において、子供たちは、新奇な組み合わせの刺激について有意に高い注意を向けていた。この発見は3ヶ月児が音声と顔の恣意的な関係を学習することができることの明確なしるしとなる。ここでは、インターモーダルな知覚や顔の知覚といった観点から論じる。

(足立)