No.203-1(2002/5/9)

Developoment of amimal recognition: A difference between parts and wholes.

(動物対象物認識の発達:部分と全体の違い)

Davidoff, J., & Roberson, D.
Journal of Experimental Child Psychology, 2002, 81, 217-234.

本研究の一連の実験では,動物対象物の特徴(部分)と,それら部分の拡大縮尺(全体)によって,こどもの動物対象物の認識について調べた.こどもは,彼らが名前を言うことができた動物対象物の正しい画像を,オリジナルの画像そして2枚のPCで作成した画像の中から同定しなければならない.正立呈示(実験1・3)と倒立呈示(実験3)に関連する発達傾向について調べた.両実験によって,被験児,特に6−10歳の年少群において,の動物対象物の部分そして全体に関する認識能力が優れていることが明らかになった.被験児は15−16歳になって初めて,全体そして部分の対象物に対して同等の反応を示した.動物対象物全体に関する認識の獲得が,後に獲得される顔の認識に関わる全体的処理能力(configural skill)と比較されている.

(村井)