No.40-1(1998/08/31)

The influence of artificial paths and landmarks on the foraging behavior of Norway rats (Rattus norvegicus).
(人工的な道と目印がラットの採餌行動におよぼす影響)

Roche, J. P., & Timberlake, W. (Indiana University)
Animal Learning & Behavior, 1998, 26, 76-84.

人工的な道と垂直の目印の配置が、ラットの採餌行動にどのように影響を与えるのか、2つの実験でしらべた。道が餌に続いているが折り曲がっている条件、途中までしか餌への道がない条件、道が餌をただしく指していない条件では、ラットは、餌への方向をきめるのに道をあまり使用していなかった。道の配置は実験の初期にはラットのエネルギー獲得率に影響を与えたが、目印は影響しなかった。実験が進むにつれて、ラットは道と目印の配置に応じた方法で方向を決めるようになり、最後の4日間では、全条件でエネルギー獲得率に統計的に差がなかった。エネルギー獲得率が同じようなものになったのは、条件によって道と目印の配置がことなるにもかかわらず、ラットが各セッションで移動した距離はほぼ同じであったからである。

(粟津)