No.40-2(1998/08/31)

Searching for one or many targets : Effects of extended experience on the runs advantage.
(1又は多数個の目標検索:連の優位性への追加経験の効果)

Vreven, D., & Blough, P. (Brown University)
Journal of Experimental Psychology: Animal Behavior Processes, 1998, 24, 98-105.

注意によるプライミング、あるいは探索イメージ形成を調べるためにデザインされた実験で、ハトはいくつかのターゲットの視覚探索を行った。Runs Advantage(いくつかのターゲット種の中から探索するときの効率に比べた、一種のターゲットを探索するときの効率のよさ)を測定するために3つの実験がなされた。実験1では、探索画面中のアイテム数が変化した。訓練を積んだハトは、ターゲットセットが8種、アイテム数が36個のときにRuns Advantageを示した。実験2と3では、ターゲットセットが4種のとき、Runs Advantageは始めは見られたが、試行をかさねることにより、見られなくなった。ターゲットセットが12種のとき、Runs Advantageは継続して見られた。これらのデータは学習が、記憶の処理を制御されたものから、自動的なものへとシフトさせるが、並列的に処理されるアイテム数には制限がある。

(徳久)