Assessment of visual acuity and contrast
sensitivity in the chick using an optokinetic nystagumus paradigm.
(動体注視眼振パラダイムを用いたヒヨコの視力とコントラスト感度の測定)
Schmid, K. L., & Wildsoet, C. F. (University of Queensland)
Vision Research, 1998, 38, 2629-2634.
ヒヨコは眼の発達の研究においてよく使われる動物モデルの1つであるが、その視覚空間解像度の特性についてはほとんど知られていない。本研究では動体注視眼振反応を用いてヒヨコの視力を推定し、2から4日齢では6.0〜7.7c/deg、8日齢ではややよくなり7.7〜8.6c/degであることを見出した。同じ実験パラダイムを用いて測定したコントラスト感度は1.2c/degで最大となり、コントラスト閾値は4%から11%の間にあった。この空間周波数より高い領域でも低い領域でも感度は徐々に低下した。これらの結果はヒヨコの視覚特性は眼の大きさがほぼ同じで似たような採餌行動をとるハトよりもやや悪いことを示唆している。
(山下)