No.48-1(1998/11/11)

Effects of discriminability, probability of reinforcement, and handling cost on visual search and prey choice.
(視覚探索と餌選択における、弁別のしやすさ、強化確率と処理コストの効果)

Lacourse, D. M., & Blough, D. S. (Brown University)
Animal Learning & Behavior, 1998, 26(3), 290-298.

ハトは背景刺激に類似具合が異なる2つのターゲットを探索した。"餌"と仮定されたターゲットは小さいアルファベットの文字で、ディスプレイ上にディストラクターと共に提示された。実験1では、ターゲットをつつくことによる強化確率を操作した。実験2では、ターゲットをつつく回数を変化させた。強化確率を変化させることは、より効率的な探索をさせ、より強化的な刺激を選択させた。この効果は、同等の強化確率で行った次の実験にも持ち越された。一つの刺激に対する反応数を増やすことはその刺激に対する反応時間を増加させ、その刺激に対する選択を減らした。この効果は、同等の強化確率で行った次の実験には持ち越されなかった。これらの結果は、強化確率を高くすることによって、その刺激の検出は促進され、おそらく認知的な学習をとおして、その刺激に反応するための動機づけが増すが、反応回数を多くすることは動機づけを変化させる結果にしかならないことが示唆された。

(黒島)