Numerosity differences and effects
of stimulus density on pigeons' discrimination performance.
(ハトの弁別課題遂行における多さの違いと刺激密度の効果)
Emmerton, J. (Purdue University)
Animal Learning & Behavior, 1998, 26(3), 243-256.
同時弁別課題によって多さが異なるドットのうち少ない配列を弁別するように訓練されたハトを使い、2つの実験を行った。ハトは2つの配列のうちより少ないドットを含む刺激を選択することによって強化され、より多いドットの配列を選択することによってタイムアウトがもたらされる場合、より少ないドットを含む刺激を選択するようになった。テストされた多少さの値の多くでは、固定したS+の値に対する弁別の成績はS+とS-値の間の多さの違いが小さいときよりもむしろ大きいときによかった。その効果は第1実験において、多さの違いに使った値を訓練と新奇テストとの間で入れ替えたときに見られた。同様に、第2実験においても、同じセッション内で同時に2つの異なる値を試行ごとに変化させて訓練した場合、成績のレベルは多さの違いの大きさに依存していた。しかしながら、弁別の正確さは刺激配列の密度、もしくはドット間の空き具合によって、2次的な影響を受けた。後者の発見を説明するために、低密度配置を「走査する」傾向は、より小さい多さの刺激(S+)としてそれを認める可能性を十分に直していないかもしれないことを示唆している。これはドットがより広範囲に配置される場合において、S-の配置に対する誤反応率を増加させることになるであろう。
(黒島)