京都大学心理学研究室 Terry Lab

板倉研究室  文献輪読会  〜 てりりん 〜       


板倉研究室文献輪読会では、現在の発達研究の動向を探ることを目的 として、
毎週最新の発達に関する文献を紹介しています。本輪読会では文献を紹介する
ことに加え、特に議論することに主眼を置いています。
(板倉研究室の院生以外は)発表の義務などはないので、多くのかたの参加を
お待ちしております


* 2017年度は、隔週水曜日の16時30分から行います。
  場所はその都度変わります。

* 暫定的なルール

* 順番   発表の順番および今後の予定


・ 次回: 1/17(水)16:30-18:00  文学部新館3階 板倉先生の居室

発表者: 石さん
タイトル
Seeing behind the surface: communicative demonstration boosts category disambiguation in 12‐month‐olds.
 裏を見る:コミュニカティブなデモンストレーションは12ヶ月児のカテゴリー曖昧性の解消を促進する


Kovacs, Teglas, Gergely, & Csibra 2017 
 Developmental science, 20(6) 

要旨
生後1年目、乳児たちは環境に存在する物体について非常に多くの情報を獲得する。度々、物体の数多くの特性から、どの特定の情報が優先的に符号化されるべきか不明瞭であることがあるが、様々な種類の物体表象が様々な種類の一般化を促進する。本研究では、1歳児が既知物体をその種類のexemplarとして弁別的に表象する、そしてostensiveなコミュニケーションが曖昧物体の種類関係性の決定に重要な役割を果たすという仮説を検討した。 トレーニング・フェーズでは、エージェントが2つのカテゴリーからの物体(コップとプレート)を2つの場所(右または左)に分類する動画を乳児に呈示した。それから、2つのグループの乳児は、エージェントがプレートのように見える新規物体をコップに変形するという、ostensiveまたはnon-ostensiveなデモンストレーションを観た。3つ目のグループの乳児たちは、新規物体に関するデモンストレーションを経験しなかった。テストでは、乳児にプレート型の曖昧物体を提示し、プレート側またはコップ側への予測的視線をコーディングすることで一般化を測定した。デモンストレーションがnon-ostensiveだった場合、乳児は両側を同程度に注視し、デモンストレーションが無かった場合はプレート側をより注視したが、デモンストレーションがostensiveだった場合、コップ側へより予測的視線を向けた。 したがって、ostensiveなデモンストレーションは、ターゲット物体の隠された性質的特性を強調し、乳児が折りたたみ式のコップをコップとしてカテゴリー化するように導いたようである。これらの結果は、乳児は既知物体をその種のexemplarとして符号化することと、顕著な表面的特徴を無視することを求められた場合でも、ostensiveなコミュニケーションが、ある物体がどの種に属するかの判断に重要な役割を果たすことが示唆された。


輪読会でこれまで読まれてきたタイトルおよび要約
○ 第1回〜第10回
○ 第11回〜第20回
 第21回〜第30回
 第31回〜第40回
 第41回〜第50回
 第51回〜第60回
 第61回〜第70回
 第71回〜第80回
 第81回〜第90回
 第91回〜第100回
 第101回〜第110回
 第111回〜第120回
 第121回〜第130回
 第131回〜第140回
 第141回〜第150回
 第151回〜第160回
 第161回〜第170回
 第171回〜第180回
 第181回〜第190回
 第191回〜第200回
 第201回〜第210回
 第211回〜第220回
 第221回〜第230回
 第231回〜第240回
 第241回〜第250回
 第251回〜第260回
 第261回〜第270回


お問い合わせは石川(M1)まで
ishikawa.mitsuhiko.23r<AT>st.kyoto-u.ac.jp(<AT>を@に変えてください)